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たこちゃん家のワンコ  ~Breeding House 児玉繁殖~
・・・ ポメラニアン パピヨン ヨークシャーテリア の可愛らしさを伝えたい! ・・・ 三重県伊賀市のブリーダー
赤ちゃん、ゴメンね…
数日前のお話です。

日も陰りはじめた夕方、いつものように母と一緒に、
広場に居るワンコ達を犬舎に入れ、食事を与え、
広場の掃除をしようとしていました。

その時、犬舎内(室内)で餌の準備をしている私の元に
母の叫び声が聞こえて来ました。
『アカン…。赤ちゃんが死んでる!』って。

慌てて母の元に駆け寄ると…。
臍の緒がついたままの小さな赤ちゃんが2匹、
母の腕の中でぐったりとうな垂れた状態でいました。

そっと母から手渡された赤ちゃんは、氷のように冷たくて…。

「なんで、もう生まれちゃったの…。」
「嘘でしょ…、あぁ…、ゴメンなさい…」

後悔と反省を繰り返すばかりでした。

というのも、雫ママは今回が初めての妊娠でしたが、
出産予定日より5日も前だったし、2~3時間は広場で
自由に遊ばせていても大丈夫だと判断していました。

普通、出産前には予兆があって、前日からご飯を食べなくなるとか、
巣穴作り(穴を掘るような行動)をするのですが、
そんな行動も一切なくて…。

そんな私の判断が甘かった…。
寒空の下で産まれてしまった小さな2つの命だったのです。

「ゴメン、ゴメンなさい…」
と抱きしめ涙を零しましたが、
氷のように冷たくなった赤ちゃんは、微動だに動いてくれません。

「泣いてても仕方ない。もう諦めよう」
と母に促され、もう一度「ゴメンね…」と頭にそっとキスをして…。
赤ちゃん達を棚の上に置き、まだ寒空の下、広場に居るワンコ達を
犬舎へ入れてご飯を与え始めました。

ホースで広場に水を撒きながら掃除をしていた時、
ふと、棚に置いた赤ちゃんがまた目に入ってしまって…。
思わず掃除を止めて近寄りました。

茶色の仔犬を手のひらで包み、「ゴメンね」って撫でた瞬間、
足が動いたような気がしました。
でもそれって、ただ、重力で動いただけ。

まさかね…。
そう思いながら、左手に仔犬を反転させると、
ゆっくりだけど、やっぱり足が動いた!

『この子、助かるかもしれない!』
そう母に叫ぶと同時に、階段を駆け上がっていました。

「お湯で温めなきゃ…」と思った時、ふと思い出したのが
以前TVで観た『九死に一生』って番組でした。
雪山で凍死寸前だった男性が助かったのは、
いきなり温めるのではなく、徐々に体温を回復させるという方法でした。
(いきなり温めると心臓に負担が掛かる?だったとか…)

暖かいお湯で温めたい気持ちをグッと堪え、半信半疑だったけど、
まずはぬるめのお湯を蛇口から出して、赤ちゃんをマッサージし続ける事3分。
弱々しいけど、自力で足を動かしてくれました!

助かったかも!
そう思った私は、今度は暖かいお湯をバケツに溜めて仔犬を入れて
刺激を送るようにマッサージしました。
しかし、一向に動きはゆっくりしたまま変わらず…。

「なんでなの・・・。 お願いだから戻って来て!」
そう呟きながらマッサージを続けました。

暫くして、ふと、手に冷たい感覚があるのを感じました。
そう、お湯に浸けた身体は暖かいのに、口に水が入っては大変だと
お湯に浸けていなかった頭部だけは、まだ氷のように冷たかったのです。

脳の血流も温めなきゃ…!と、そっとお湯を掛けながら温めると、
元気に手足を動かし出し、キューッと初めて産声をあげてくれました。

助かった…。

思わず涙が溢れました。


20171225 1


そして最初に掛けた言葉は「おかえり」。

虹の橋を渡ろうとしていたのに、戻って来てくれて
ありがとう…って、感謝の気持ちから思わず出た一言でした。


20171225 2


タオルに包み、ヒーターで温めたケースに入れた後、
犬舎に戻り、母に助かった事を報告すると、
母は「信じられない…」って喜ぶ反面、もう1匹の仔犬を見つめ
「お前は先に生まれて来ちゃったんだね…。」
「この寒い外気に晒される時間が長すぎたから…」
って、悲しそうに見つめていました。

死後硬直が始まったように手足をピーンと伸ばしている白ちゃん。
「ゴメンね…、お前の分まで茶くんを大事にするね」
って思わず抱きしめた時、その伸ばしている手が跳ね返すような
感覚を感じました。
気のせいかも…と思いつつも、手を押すと、やっぱり自力で押し返してる!

『この子も助かるかも!』
そう言うと、また階段を駆け上った私。

今度は躊躇はありません。
ぬるめのお湯で温めながらマッサージをし、最初から頭部も温めました。
手足がゆっくりと動くようになると、暖かめのお湯に浸けて…。
すると、元気に産声をあげてくれました!


20171225 3


まさか、2匹とも奇跡の生還をしてくれるだなんて…。
本当にありがとう!って、チュッチュしまくりました~。


生死を彷徨った2匹ですので、無事に育たないかもしれない…
って心配しましたが。


20171225 4


元気にスクスク成長中です!
なので、本日ご紹介しました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんでこんなに生命力の強い子なんだろう?って
色々と考えました。

1つは母犬である雫ちゃんの母性でしょう!

あの後、母に仔犬発見時の事を聞いたんです。
食いしん坊の雫ちゃんは、あの時、『ご飯の時間だ~』って
一目散に犬舎に向かって走り出したそうですが、
慌てて広場に戻り、母に何かを訴えるようにピョンピョン飛んでいたそうです。

薄暗い状況で、母は仔犬の存在に気付かず、
最初は大きめの落ち葉か何かと思ったそうですが…。
近付くと赤ちゃんだと分かり…。

しかも、冷たいコンクリートの上や、鉄製の溝蓋の上ではなく、
僅か30㎝四方しかない木製の溝蓋の上に、仔犬が2匹並んでいたそうです。
雫ママは、ちょっとでも冷たくない場所を選んで、
そこで仔犬を産み、温めていたのでしょう。


そしてもう1つは、この子達がこの世に生まれて来た意味です!


20171225 5


この子達は、きっと楽しく幸せな日々が送れる現世を
確約されているのかもしれません。
この世界で巡り合うパパ&ママに運命を感じているのでしょう。



20171225 6


助かってくれたこの小さな命です。
運命のパパ&ママに出会えるその日まで、
愛情を注いで大切に育て上げますね。






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コメント
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[2017/12/26 17:34] | # [ 編集 ]

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[2017/12/26 22:32] | # [ 編集 ]

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[2017/12/27 00:09] | # [ 編集 ]

Re: 鍵コメ I さんへ
ゴメン、ゴメ~ン。
最初にハッピーエンドのお話ですって
書いておけばよかったですね…(;^_^A

初めての出産で、誰からも産み方や守り方を
教わってないのにね…。
ホント、母性って凄いです。

今は暖かいお部屋の中で、スクスクと成長しているので
安心して下さいね~。(^.^)/~~~
[2017/12/27 02:02] URL | siemたこちゃん #- [ 編集 ]

Re: 鍵コメHさんへ
Hさんが仰る通り、命に感謝です。

生まれた時は辛い思いをさせちゃったけど、
生命力の強い子だから、きっと素敵な家族と
巡り合う運命なのだと信じています。

今はヌクヌクのお部屋の中で、
ママにピッタリくっついて甘え、
スクスク成長中です。(#^^#)
[2017/12/27 02:08] URL | siemたこちゃん #- [ 編集 ]

Re: 鍵コメYさんへ
一度は死んだと思っていたからね~。

あの時、最後の力を振り絞って足を動かしてくれたから、
助ける事が出来ました。
この子達の生命力には驚かされます。

初めての出産なのに、守ってくれた雫ちゃんにも
感謝感謝です。
[2017/12/27 02:15] URL | siemたこちゃん #- [ 編集 ]

奇跡の生還
こんにちは〜〜
私も、題名からして、悲しい記事かも😢と、思ってしまいましたが、生還劇だったのですね、良かったです。
仔犬達の、力一杯の行動と、たこさんの素早い判断に涙が出てきました。
飼い主さんに、愛される為に産まれてきたんだから、今はお母さんのおっぱい沢山のんで、成長して下さいね。
私は、今年、二代目シーズー探しに数件のブリーダーさんまわりしましたが、断られたり、自分から断ったり、残念ですが、御縁がありませんでした。
でも、ようやく、あの子の、子供が、欲しいと、思えるワンコに出会え、まだ先ですが、春頃になったら仔犬に出会えそうです、決まったら真っ先にたこさんに、知らせますね。
[2017/12/28 10:20] URL | モミーママ #- [ 編集 ]

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[2017/12/28 14:05] | # [ 編集 ]

Re: 鍵コメPLさんへ
初コメントありがとうございます!

愛犬が旅立ってしまった悲しみも癒えない時に、
こんな記事を書いちゃってゴメンなさいね…。

雫ママの母性愛と、あの時、生きていると気付き適切な対応を
していなければ、子達の命は救えなかったでしょう。
でも、何よりも強かったのはこの子たちの生命力だと感じています。

お空の向こう側って、温暖で綺麗な花が咲き、平和で居心地の良い
場所だといいますよね~。
でも、そんな平和な国に行かず、虹の橋を渡らず戻って来てくれたのは、
きっと、この世界で楽しい日々を送れる家族と巡り合うのが
決まっているからだと思うのです。
PLさんの息子ちゃんが、11年間幸せに過ごしたようにね…。

旅立っちゃった息子ちゃんも、今はお空の向こう側の世界が
居心地よくって満喫しているかもしれませんが…。
いつかママが恋しくなって、また生まれ変わって会いに来てくれますよ。

いつまでも悲しみに暮れ居ていたら、なかなか戻ってくれませんよ~。

さっ、前を向いて…。
『今度は何に生まれ変わって来た?』
『プードル? チワワ? やっぱりポメ?』
って、ペットショップを覗きに行ってみて下さいね~。
[2017/12/29 04:18] URL | siemたこちゃん #- [ 編集 ]


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プロフィール

siemたこちゃん

Author:siemたこちゃん
緑あふれる里山で家族経営の
小規模ブリーダーをしています。
大空の下、広場でノビノビと駆け回り
ストレスのない環境でブリーディング
しているのが、我が家の自慢です。
アットホームな環境で育つ仔犬達の
成長記録をご紹介しています。

■ 業者登録番号
三重賀販25-6号

三重県伊賀市
児玉貴恵



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