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たこちゃん家のワンコ  ~Breeding House 児玉繁殖~
・・・ ポメラニアン パピヨン ヨークシャーテリア の可愛らしさを伝えたい! ・・・ 三重県伊賀市のブリーダー
今日だけは真面目な話
世の中、台風直撃のニュースばかりですが…。

今日は8月15日、終戦記念日です。
74年前に終結した戦争を知っている人は少なくなりましたよね。
もちろん私も戦争を知らない世代ですが、
有難い事に戦争を語り継ごうという人たちの環境で育ちました。

自営業で共働きだった両親。
寝付かせる為の絵本を読み聞かせしてもらった事など
1度もありませんが…
なぜか毎年この時期になると、父はベッドの中で特攻隊の話をしてくれました。

「○○兄ちゃん、知ってるやろ?
 あれくらいの若い兄ちゃん達が兵隊さんとなってな~
 ある日突然、お国の為出撃せよ!って命令されるんや。
 その飛行機には爆弾もなければ、片道分の燃料しかなくてな…。
 飛行機ごと敵の船に突っ込んで死ぬしかない。
 2度と帰って来れないんや。
 命令された兵隊さん達は、飛び立った直後、上空をくる~っと一周回ってな…
 『お母さん、僕はお国の為に行ってきます! どうかお元気で』
 って飛び立って行くんや。」
そんな話を聞き、泣きながら眠りに落ちていました。


あれは私が保育園の頃だったかな?
地蔵盆で開催された「のど自慢大会」。
参加するだけでお菓子がもらえると知り、飛び入り参加した私は
「お山の杉の子」という歌を歌いました。

「泳げたいやきくん」が大流行していた時代でしたが、
幼心に私はあの歌が大嫌いでね~。
たいやき屋さんから逃げ出し自由になったたいやきくんが
釣り人の針にかかり、釣りあげられ食べられるという
あまりにも残酷な歌詞が、幼心には衝撃的だったのです。

で、のど自慢大会で披露した「お山の杉の子」でしたが、
全然メジャーな歌ではなかったらしく、誰もがぽか~んとしていて
拍手もまばらでした。
もらったお菓子も、参加賞レベル。

ガッカリしていた私に、一人のお爺さんが声を掛けてきました。
「あの歌、誰に教えてもらったんや?」っと。
お父さん!って答えると、
「そうか…、そうか…。立派なお父さんやな…」
って。

「お山の杉の子」という歌は、戦時中の子供たちが
立派な兵隊さんになるために作られた歌だったらしく、
当時、戦争の事を語り継ぐ事はもうタブーになりつつあった時代に
我が子に戦争の悲惨さを教える父は、珍しい存在だったようです。


そして一番衝撃的だったのが…。
滋賀に引っ越ししてからの中学生時代でした。

その中学校には、戦争の悲惨さを次世代に教えなくては!
と熱い思いを持っている年配の英語教師が居てね。
教科書は一般のものではなく、度々「はだしのゲン」を
用いて授業が行われていました。
※「はだしのゲン」とは広島で被爆した少年の話です

そして夏休み中、終戦記念日は必ず全校登校する日で、
「ムッちゃんの詩」という映画の鑑賞会がありました。

結核を患い、防空壕に隔離されていた幼い少女むっちゃん。
空襲がある度に人がたくさん防空壕に来るのが嬉しいと
喜ぶむっちゃんと、そこでむっちゃんと出会った町子さん。
むっちゃんは結局亡くなってしまうのですが、
映画鑑賞後には、その町子さんの講演会があり
戦争の悲惨さと平和のありがたさを伝えてくれました。


体育祭の最後のフィナーレは、生徒全員で行う平和行進。
毎年一人の生徒がナレーターに選ばれ、
平和について熱く語る中、全生徒はトラックを一周行進したのち
「ヘイワ」の一文字を作ります。


その中学校の修学旅行はもちろんヒロシマ!
原爆ドームや平和記念館を見学したのち、英語教師から課せられた
宿題がありました。

その宿題とは…。
仲良しの友達同士で組まれた班でよいので、
ヒロシマを訪れた外国人観光客に英語で話しかけるという事。

「この地を訪れて、どう思いましたか?」
という質問を5人以上に質問し、回答を得るという宿題でした。

とはいえ、田舎の中学生です。
ネイティブな英語で回答されても、殆ど聞き取れず
宿題をクリアする為にそれはもう苦労したのですが…。

今になって分かるのは…
あの英語教師が求めていたのは、私たちが本場の英語を聞いて
語学力アップさせようと思っただけではなく、ヒロシマを訪れた外国人に
もう一つのメッセージを伝えたかったのだという事。


私たち生徒は、外国人に質問した最後に必ずこれを伝えなさいと
先生から何度も教えられた一言がありました。
受験用の英文とかはスッカリ忘れちゃったけど、
今でも覚えている一文はこれっ。
I think that the atmic bomb is terrible
(私は原爆が怖いと思います)


殆ど英語が聞き取れない日本人中学生にヒロシマについて
突撃インタビューされ、最後にこんな一言を言われたら…

外国人(特にアメリカ人)は衝撃だよね…。

戦争経験者のあの先生、生徒に戦争の悲惨さを伝え
自分ひとりではできないけれど生徒を通じ外国人にも
いかに核爆弾の恐ろしさを伝えるか…
って、教師人生を掛けて教えてくれたのだと思います。


戦争を知らない我々日本人は、戦闘って遠い地の問題だと
思っていませんか?
北朝鮮の核開発、それがどうした?って思っていませんか?

たった74年前、アナタのお爺ちゃんやお婆ちゃんが
爆撃に逃げまどい、そして一命をとりとめたおかげで
今のアナタは生まれたのです。

お国の為に…、家族の為に…、
と自分の命を犠牲にするような戦争なんて、
2度と起こってはいけません。


私が幼い頃に覚えた歌、お山の杉の子は伝えています。
今はまだ小っちゃな存在だけど、いつかお国の為に
役に立つ存在になるんだ~!ってね。

我々は1兵士ではなく、1日本国民であり
国や家族が平和に過ごす為に役割を果たす為に生きています。


ワンコだって同じ!
誰が戦時中の過酷な環境に生まれたいって思ったでしょうか?
下手すりゃ、その家族の食料にされちゃうからね~。


ワンコ&にゃんこが居る日常って、とてつもなく幸せな日々なんですよ~。





 





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[2019/08/15 20:09] | # [ 編集 ]

Re: 鍵コメYさんへ
勿論、覚えてますとも~。
お久しぶりです!(*^_^*)

YさんもK中学校の卒業生でしたか~!!
平和行進、戦争についての勉強、懐かしいですよね~。
英語教師のI先生が居たから、あんなに熱心だったのかな?

私、小4の時にK町に引っ越ししてきて
第一小学校、そしてK中学校に通ったんですけど、
あの中学校で学べて本当に良かったと思っています。

今もあの伝統は続いているのかなぁ?
続いててほしいな…
[2019/08/16 01:25] URL | siemたこちゃん #- [ 編集 ]


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siemたこちゃん

Author:siemたこちゃん
緑あふれる里山で家族経営の
小規模ブリーダーをしています。
大空の下、広場でノビノビと駆け回り
ストレスのない環境でブリーディング
しているのが、我が家の自慢です。
アットホームな環境で育つ仔犬達の
成長記録をご紹介しています。

◆ 業者登録番号
三重賀販25-6号

三重県伊賀市
児玉貴恵

◆ お問合せ先
jero1212@ict.jp



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